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南部日本語センターの改修工事について

  • 広報
  • 2024年3月5日
  • 読了時間: 2分

現在、HUNDRED HOLDINGSでは南部の送出機関と手を取り合い、段階的な統合を進めているところです。第一歩として南部に日本語教育センターを改修し、北部と同等の教育環境を実現したいと考えています。


これまでベトナムから日本へ送り出されてきた人材動向を見ると、北部出身者が全体の7割強を占め、メコンデルタを含む南部出身者が3割程度にとどまっています。この地域差の背景には、日本語教育機関の規模差とともに、地域性に基づく人材の個性差が関係していると考えられます。


日本語センターの規模差とは、収容可能な学生数や設備の充実度合いの地域間格差を指します。北部では未開発地域へのアクセスが容易で、大規模センターを建設しやすい環境にあります。一方でホーチミンでは市内まで2時間以上かかる郊外立地となると、人材や企業関係者の日中移動に大きな障害となります。 そのため日本語センターは市内のビルの1〜2フロア程度に設置されることが多く、規模が比較的小さい傾向にあります。これは北部の日本語センターと比べると、明らかに規模に差が出ている状況です。


このため企業としては北部の大規模センターを選好しがちで、求人も北部に集中しています。これが求人数と人材確保スピードの北部優位を生み出していると考えられます。中部地域の人材も徐々に北部へ流出する傾向があり、北部南部間の求人市場の温度差は拡大しつつあります。


しかしながら、南部出身者の明るい個性や対人スキルを評価する企業もあり、継続的に南部人材を採用しているケースが少なからず見られます。


北部出身者のほうが沈着冷静で内向的な性質が強い傾向にある一方、南部人材はおおらかで外交的なその個性から、対人サービスの現場を得意分野としています。ホーチミンを中心とした南部のサービス業基盤の発展が、こうした風土と大いに関係しているのとも言えます。


当ホールディングスが南部に設置する日本語センターは、北部の施設と同規模の環境を実現する計画です。これによって南部の人材にも同等の教育環境を提供できるようになり、個性と強みを伸ばしていきたいと考えています。


特にサービス業は南部の強みであることから、介護や宿泊・飲食などの分野で活躍できる人材の育成に注力していきます。南部ならではの個性と得意分野を生かした人材育成を実現したいと考えています。

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